違う、高等遊民だ

最近僕がよく用いる言葉に『高等遊民』というのがある。それについて人に説明すると間違いなく、

『要するにニートのこと?』

と返ってきます。そうですが違います。

平たく言ってしまうと確かに明治版のニートとも言える。経済的にかじる脛があって、さまざまな理由から社会で働いていくことを拒否している人たちのことにあたる。

ただ、時代背景にある通りほとんどが高学歴にあったことが特徴で、かつ問題だった。せっかく当時は数少ない大学出なのに社会に貢献してくれない。しかし本人は働く必要がないから、社会が問題視しても解決することができない。

 この高等遊民に近付きつつあるのが自分で、別にそれはただのニートだと言われたらそれまでだけど、説明の最後にある

高等教育機関を卒業しても,すでに席が埋まっていて,彼らの望む就職口がなかったので,プーたれて就職しなかった』

まさにこれに当たってしまう可能性が高い。

一般企業で採用数2割増とか言われてもしかたないんです。『サッカー日本代表追加召集』とか『モーニング娘。新メンバーオーディション』とかの告知を見て自分とは関係ないって思うのと同じくらいピンとこないんです。やりたい就職口を見つけないと。

自分がニートに近付いているという実感が出てきた方は、他から指摘されても『違う、高等遊民だ』って言い張ってみてはどうでしょう?