海の外へ

初めて一人で海外に行ったのは2009年7月だった。

それまでには家族とツアーの旅行に行った程度で、アメリカ、イギリス、イタリア、スペインを訪れていた。

大学生になっても英語に自信もなく、特に海外に魅せられることもなかった。

そんな自分を変えたいというのもあって、二度目の大学生の夏休みを早々に、入学式より前に海外行きを決めていたのである。

 

行き先はドイツのJenaという街の研究所。当然、ドイツ語など話せない。

自分で航空券を買って、現地で特急のチケットを買い、ドキドキしながらも目的地に着き、ホームシックになることもなく、週末にはドイツ国内を旅行しながら、無事に帰ってきた。

 

今思えば現地でもっとやれることがあったような気もするが、少なくとも人生の中でやっておいてよかったと思えることの一つだ。

 

f:id:yutakam0616:20171212233451j:plainこんなところに初めて一人でやってきて、よく頑張れたと思う。

 

それに気を良くしたのか、その後もドイツ、ドイツ滞在中にチェコ、オランダ、ベルギー、イギリスに行き、ペルー、ボリビア、インド、シンガポール、中国、インドネシアカンボジアスリランカイスラエル、ヨルダン、トルコ、ベトナムミャンマーと着実に国数を増やして21の国に行くことができた。

そしてちょうど10年のパスポートが期限を迎えた。

 

スタンプラリーみたいにたくさんの国に行けばいいってものではなくて、『そこで何をするかが重要』と言われるとその通りかもしれないし、国内でその国のことを勉強してから行くべきというのも正しいと思う。

ただ、毎回その国の言葉をマスターしてから行くことはできないし、歴史文化の本を何冊も読んで行くこともできないので、長い休みが取れたからとりあえず地球の歩き方を買って、一冊くらいなんかの本を読んでから、間に合わなければ読みながら行ってみる。

それで後悔したこともないし、『また行きたい』と思うのはやりきれていないからかもしれないけれど、毎回いい旅だと思う。

 

とりあえず、町歩き(スーパー、飲み屋)、鉄道、遺跡。それだけ行ければ冒険は達成できた気になれる。

『次はどこに行こう』って思えるのも好きな証拠なのかもしれない。