春の香り

二泊三日の旅行から無事帰ってこれました。雪害を買いかぶりすぎた感じです。季節はもう春、という時期だったのも原因だろうけど。雪じゃなくて雨が降ってたし。

青森市から竜飛岬に向かう途中の駅にて。足の間から向こう側の景色が見えるくらいの低いアングルのほうがそれっぽかったのかもしれないけど。ちなみに被写体は特徴的な歩き方をする方です。

ここ数年で、『春の香り』っていうのが分かるようになってきました。昔から感じてたにおいではあるんだけど、意識して『春がきてる』と思えるようになったのはほんとに最近のこと。

おそらくは花のにおいなんだろうけど、花が咲いてても空気が暖かくないとあんまり感じられない。『あたたかい』と『花が咲き始める』がふたつそろって初めて感じられる香り。時期的にはほとんど一緒のはずなんだけど、片方だけだと春だなぁ、とは思えない。梅の香りをかいでも、空気が冷たいうちはまだ冬の終わり。

春の香りは他の季節以上に『新しい季節が来る』っていうのを感じさせてくれる。だから学校も会社も4月から始まるんだ、と断言しちゃえそうななくらいに。

新しい季節はいろんな期待をもたせてくれる。だからだと思うけどなんとなくうれしくなる。でも、逆にすごく不安を感じたり、すごく不安定な気分になる場合も。

自分でもわからないような感情が出てくるからか。なんとなく期待を持たされるのと同じように、なんとなくで不安をもたされるのかも。

確かに春は華やかな季節だけど、どこか靄がかかっていて、華やかさの後ろにどこかさびしい感じがあるのかも。