ディズニーには魅力的なキャラクターがたくさんいます。ネズミからアヒルまで。
微妙に他の会社(PIXERとか)との境界がわからないから具体例はあげませんが、たくさんいます。
どれもきっとそれなりに人気があって、それなりに商品も売れているに違いない。
でも一番のお気に入りはこれ。
ピグレットです。
まぁ見ての通り豚です。名前もピグレットだし。
かわいいどうのこうのは二の次として(参考)、この子にはエピソードがあるのがよいのです。
ディズニーなんて大きな会社だから事業は世界規模。新しい国にもどんどんキャラクターを売り込んでいきます。ヨーロッパ、アメリカ、アジア。アフリカはよくわからないけど。見ての通り、彼は地域の文化に対応できないキャラクターなわけで。
5年位前にミッキーとかメジャーどころは売り込めた国に、次はプーさんだ、とばかりに新しく売り込みをかけた。が、その売り込みにストップがかかった。
イスラム教の国だったから。
『プーさんやティガーはかまわない。他のやつらもかまわない。きっとこのアニメも成功するだろう。
ただ、この豚だけは勘弁してくれ。』
と、部分販売をお願いされた。彼が出てない話だけをまとめるとか、単純にカットしてしまうとか、方法はいろいろあって、技術的には無理ではなかったと思われる。
が、ディズニー側は首を縦に振らなかった。
『いや、セット販売しかできない。』
と言ったかは知らないが、とにかく彼だけを降板させることはできないと断固断った。
かと言って、むこうもイスラムの国である。汚れた動物を平気で登場させるわけにもいかない。引くに引けなかった。
しかしいくら話してもディズニー側は説得には応じなかった。どうしても折れないディズニー側に言い放った。
『ここにはイスラム教という変えることのできない文化があるというのに、それに勝る理由がそちらにあるというのか?』
『ピグレットは…プーさんの友達だからだ。』
こうしてプーさん一行はピグレットも一緒にイスラムの国に入国したんだそうな。(実話)
このアホ面無垢な笑顔の裏にそんなことがあると思うと、ミッキーの苦労なんて小さなもののような気がしてしまいます。