センター試験を

前に

センター試験を大学受験の資格試験にしたらどうか?』

という提言があった。ぱっと聞いた感じではなるほど。

現行の試験みたくほぼ満点のあたりでちょっとのミスが命取りになるような試験じゃなく、高校の課程で最低限の知識を得られたかを問う問題で6割でも取れたら合格、みたいなのを考えてるらしい。

本人としては高校での勉強を受験に直結させようとする流れのせいで、本来の学問としての楽しさを伝えていける余裕がないからという。

確かに、受験勉強の上でもそれなりに楽しんでいた気はするけど、受験抜きならもっと本質的なところで楽しめたのかもしれない。

ただ、逆に受験がなかったらあんなに勉強しようと思わなかったかもしれないし、目的意識なく娯楽で勉強しようと思ったら結構続かないし身につかないんじゃないかとも同時に思う。

現に専門を掘り進めていくことに正直、面白みを感じにくくなってきているし。

だから受験っていう強制力かつ目的意識は良くも悪くもモチベーションを持たせる意味で大きいんだと思う。

加えて、仮に大学受験に資格試験がいるとなったら、どんなに簡単でも受験テクニックっていうのは必要になってくるだろうし、大学ごとの二次試験はやらなきゃいけないだろうから、結局余裕はなくなるだろうから。エスカレーター式の付属高校とかの人はそんな制度たまったもんじゃないだろうな。失礼ながらがんばって高校入った意味なくなるだろうし。

それでも『高校最低限の知識を問う』っていうのは意味があるのかもしれない。ほとんどの人が高校は出てる世の中だけど、身についてるかは怪しい。個人的にそんな知識は要らない人も多いだろうけど、科学技術が発展するのと同時に、一般の人のレベルが上がることも国の単位で見たら同じくらい重要なことだろう。