モノカルチャー

モノカルチャーというのがあります。
ひとつの作物だけを作る『単一栽培』のこと、と確か中学とか高校で習ったはず。たぶん、農業だけでなく産業全体に当てはめて使われてる。

そのときはさらに独善的にこの形態は悪い、脱却すべきである、と教えられた気がする。地域の特質をなくそうだなんて、反グローバリゼーションもいいところだ、とか思ったけど、植民地時代の名残という意味合いもあるし、当事者からしたら多様性は持ちたいものなのかもしれないけど。

なぜこれが悪いかというと、ひとつに頼り切っていると、それが何らかの理由でだめになってしまったときに、代替できるものがなくなってしまうからと言っていた。

まさにここ数年の牛丼産業、特に吉野家だと思う。牛丼屋なのに牛丼が出せない。もともとメニューを広げてたところに比べて打撃も大きかったみたいだし。けれど、少しずつ別のメニューを充実させた結果、売り上げも何とか元に戻ってきたらしい。

一枚看板でやっていくにはそれなりの覚悟が必要なんだろうな。これもひとつの痛みを伴う改革なのかもしれない。