梅の花

桜まではまだ時期がありますが、梅の花はもう咲いています。時期的にはむしろ終わりに近いのかな。確か3月頭くらいが見ごろだったと思う。

地元も手伝って、梅の花が好きです。でも別に昔からずっと好きだったってわけじゃなくて、最近になって一段と好きになった。梅干も少しずつ好きになってきた。

でも、もし梅が花の季節に咲く花だったらあまり好きにならなかったかもしれない。他の花に埋もれてしまったらあまり目に入らない気もするから。冬が終わりかけてるうちに咲くのがいい。そういう意味ではただ見た目が好きというわけじゃない。

また、桜みたいに壮大に咲いたり、向日葵みたいに特長的な花だったりしてもあんまり魅力を感じなかったと思う。桜よりちょっと早く咲くのに中途半端に桜に対抗するような花だったらなんだか褪めてしまう。

ぱっと見ても少し地味な感じで、だけど他より一歩先に咲く。だから好きなんだと思う。花に対して悪いイメージってのもあんまりないけど、なんか努力家のようなクールなような、いいイメージを重ねられる。

花に限らず、タイミングは大きな要素のひとつ。最近なんだか間が悪いし、身にしみて思う。

自尊心が高く、根拠のない潜在能力を信じている人が、特に若者に増えているという。自分が当てはまらないとは思わないけど、いつか大きく咲くことを期待するよりも、少し勇み足に咲こうとしてみたら自然と地に根を張れるんじゃないかって思う。

 

無理矢理に重ねてみてちょっと自己満足。あとは匂いが好き。梅の匂い自体がいいんじゃなくて、春になるなぁ、って思わせてくれる時期にする匂いだから。それってほんとは梅の匂いじゃないのかもしれないけれど。