マイセレクション

たとえば、政策決定をするための諮問機関とか委員会には数人の専門家、有識者を入れることが普通だ。政治家だけで構成してしまっては視点が限られて、正しい判断ができないなどの考え方からも妥当だと思う。

同様に、最近は少ないと思うけど、MDなどに自分のセレクションを入れようとすると、当然自分の好きなアーティストの曲を入れることになるが、好きだからといって同じアーティストから何曲も入れてしまうと、好きな人には受けるけど、そうじゃない人には全く受けない、ということになってしまう。

また、いい曲だと思ってあまりにマイナーなものを入れるのもリスキーだ。だから、同じ人からはせいぜい一曲ずつにする。そこに、それなりに有名なものも入れるようにする。

こうすることでだいぶ広い範囲の人間に、ある程度気に入ってもらえるものができあがってくる。

ただ、こういう風にしてできあがってみると、そこに自分らしさが出ているかは不明だし、それを自分を含めたみんながちゃんと聞くかどうかも分からない。むしろ自分の趣味で固めちゃえばよかったと後悔したりするかもしれない。

 

周りの空気を読んでバランスをとっていくスタンスがいつもうまくいく、とは限らないんだなぁ、と思う機会がありました。