公務員志望

だいぶ間は空きましたが、元気にやっています。公務員として働こうと思ったけれど、それもなかなか難しかったようです。
諦めはついてしまったので、その辺の話を。

近年、公務員への風当たりは厳しくなっていると思います。少なくとも社会保険庁年金記録問題なんかは叩かれて然るべきだと思うし、それ以外でも叩かれてしかるべき職業なんだと思います。

一昔前であれば、一生安泰ということで安定な職業の代名詞だったわけですが、僕はあんまりそのイメージはありません。自分を諦めながらその場に居続けるよりも、場合によってはクビにしてくれた方がラクな場合もあるだろうし、公務員とは言っても、ラクしてる人もいれば魂すり減らして働いてる人もいるだろうし。

それよりも、全国民への奉仕者、公僕と言われる立場で働くことが、意外に難しいことじゃないかと感じています。
つまり、目の前の人を助けるのが全てではなくて、あくまで全体への奉仕者である。だから、一部の人に負担を被せてでも押し進めることがあるだろうし、自分の意思に反してでも、長く広い目で見て、全体のためになるように働く必要があるんだと思う。
そう考えたら、『自分が日本を変えてやるんだ』という気概で公務員をするのは少し違う気がしました。熱意は必要なんでしょうけど、変化を作るのが仕事ではないと思うので。
そんな風に考えてるから、『合わない』と評価されたのかもしれませんが…。

それでも、公務員が全体のことを考えて働いているとはいえ、一住民として割を食うようなことがあったら、『全体のためだから仕方ない』と諦める必要はないと思います。
住民は感情的に判断してもいい。だけど、公の立場の人は理性的でいなくちゃいけない。だからこそ、『叩かれてしかるべき』だと思うんです。
そういう意味で、公務員、というか官僚は、国民のためと思いながらも、実はどこの業界よりもドライに仕事をしている印象を持っています。
役所の窓口係に匹敵するドライさで。

そんな働き方にも魅力を感じたんですけどね。