購買層はどこに

加藤ローサがCM出演している、トヨタの『Passo』という車があります。
以前は『パッソプチプチプチトヨタ~』って歌ってたように、かわいらしいコンパクトカーで、それこそ加藤ローサみたいな女の子が乗ることをイメージして作られた車なんだと思います。
加藤ローサの前は吹石一恵が出てたあたりからもちっちゃい車にかわいく乗るものだと思うんです。コンセプトは『かわいいだけじゃない』で、低燃費でインテリアに凝ってみましたという感じ。

ところがこの車、『Racy』というグレードがあるのです。
と言っても1300cc、2WDの4ATなので、スポーツ仕様というと言い過ぎかも知れませんが。
外装はエアロパーツがついたり、口径の一つ大きいアルミホイールだったりして、内装もタコメーターが着いて、バケットシートになっていて、CMみたいに助手席側から入って運転席までのそのそ移動するのは難しくなってます。
これをベースにしたTRDのカスタムカーもあるらしいんですが、そこまでいくときっと『Vitzレース』とかに出るような人の世界なんでしょう。

女の子向けのコンパクトカーに、なんでこんな変なグレードを作ったんだろうと思うと、すごく不思議です。
対抗馬になりそうな、日産の『マーチ』にはそんなグレードなかったし。
いったいどんな人が買うのだろう…?

そんなフリもあって、うちの母がなぜかこの『Passo Racy』を先月購入しました。
以前はオペルヴィータに乗っていて、コンパクトカーとはいえ、なぜオペルからPassoになったのか、しかもなぜ微妙なスポーツ仕様を選択したのか。
『買い換えるときは、品のあるくるまがいい』と言っていた結果がこれなのか。

母いわく、車の小ささは絶対だそうで、どこまでが限界なのか聞くと、『Vitzでも大きい』らしい。
その時点でほぼ車種は限られるのだけど、その中でも『内装がシックでいい』という評価のもと、内装がちゃちな普通のグレードは選べなかったそうです。

今回の結果は、トヨタの狙い通りだったのでしょうか。
トヨタはいったいどの辺の層を狙って『Passo Racy』を作ったのか、非常に興味があります。