特売品

マツモトキヨシをはじめとする、ドラッグストアの前を通ると、特売品が目に入る。
よく見るのはカロリーメイトだとか、バランスアップみたいなお菓子というか健康食品というか。
他ではチョコレートをよく見ます。板チョコが68円とか。
バレンタイン前の時期であろうが、変に気にすることもなく2、3枚買ってみたりしました。

他に買うものはないかな、と思って一通り店内を見てまわったものの、大して必要ものはない。
仕方なく、お菓子だけの入ったかごをレジに持っていくことに。

そもそも特売っていうのは、客寄せのためであって、それを使って薄利多売、とかを目指しているわけではないはずだ。
だから、特売品だけを買われるのは店によってはあんまりありがたくないはず。
そういう風に勝手に思って、何かついでに買うものは、なんて気を利かせたつもりが、考えてみるとドラッグストアに用事などほとんどない。
もちろん歯ブラシ、洗剤、石鹸、シャンプー、コンタクト用品みたいなものは必要だけど、一人暮らしで頻繁になくなるものでもない。
病気がちなわけでもないから、薬を買うこともないし。

そう考えると、釣りたくもない客が釣れてしまっているような気がしてきた。
特売のチョコレートに魅かれる20代後半男性というのはマイノリティーかもしれない。

そこでふと、いつかの日経に載っていた、『お菓子を食べる男性が増加』の記事を思い出した。
たしか、月に2回以上菓子類を食べる割合とかだったと思うけど、20代男性では約半分くらいで、年齢が上がるにつれてこの割合は下がっていくんだとか。
なるほど、甘党化が進んでいるってことか。

でも、そう簡単に思い込んだりはしない。
月に2回お菓子を食べた人が甘党と呼べるものかは。
よもや週2回だったとしても、甘党だとは思わない。
そんな頻度で空腹時血糖値が上がってしまうとしたら、チョコレートの箱には大げさに
『あなたの健康を害する可能性があります』
って書いてあってもいいと思う。

そんなことを考えながら、68円の板チョコを10枚箱買いしてきました。
久しぶりに強い背徳感を背負うことになりました。