ナンバープレート

いずれは持ちたいと思ってはいるものの、さして必要に迫られることもないので、車は持っていない。

ただ、他人の車を見るとき、車種と共に気になるものがナンバープレートだ。

車種であればよっぽどのことがない限り、ある程度予想の範囲内であることが多い。

車関係の業界で働く人が堅実な外車を買って、四角めな車は買わなかったり、医者がアルファロメオに乗ってみたり。

けれど、ナンバーを見ると全くこだわりがなかったり、ベタだったり、ある程度の考えがあったりして、聞いてみると意外なものもあったりする。

その中でも、いわゆるゾロ目はあまり魅かれない。

『77-77』だったり、『11-11』だとか。

偶然ゾロ目になってしまった、とか、選択肢の中にちょうど入っていた、という人もいるのだろうけど、だいたいはわざわざ頼んでゾロ目ナンバーを手に入れていることを思うと、悩んだにせよ、安易だなぁと思ってしまう。

それならば、自分の誕生日をつける、というほうが自分のオリジナルであるという点からもよっぽどいいと思う。なにしろ覚えやすいから、駐車場でライトをつけっぱなしにしたときも幾分放送に気付きやすいはずだろうし。

もしくは、子供がいるなら子供の誕生日、というものベタながら好感が持てる。家族思いのパパなんだなぁ、とか。

ナンバーの由来を聞いたときの答えとしては少しおもしろみには欠けるにしても、2桁2桁という特性を考えるとやっぱり日付をあてはめるのがよさそう。

既婚者なら忘れないように結婚記念日とか奥さんの誕生日にしておいたら、便利かもしれない。覚えていられる自身がない場合とか特に。

ところで、今まで気付かなかったけれど、微妙なナンバーの選び方をしている人が多いことに気付いた。

プジョーだ。

プジョーは車の名前が『206』とか『1007』だとか全部数字だ。

だから、プジョーのナンバーを見るとかなりの確率で『2-07』とか車の名前そのままを付けていたりする。

これこそゾロ目以上に安易で、もう少し考えようと思わなかったのかと思ってしまう。

無理にこだわる部分ではないにしても、せっかく車を買うのであれば、愛車に名前をつけるつもりでじっくりナンバーを選んでもいいのではないかなぁ。