苦痛のTOEFL その1

先日、TOEFL iBTを受けてきました。

TOEICなら二回受けて、きっちりとした対策を怠ったものの、それなりに履歴書に書いてもいいかな、という程度の点数は取れていたので、少しいい気になっていたようです。

もちろん、TOEFLの方がいささか難しいらしい、というのはずいぶん前から聞いていたものの、受けることを決めてから対策本を読んでみて初めて、TOEICとは別モノだと知りました。この後、さらに別次元だったことを思い知らされるのですが。

何よりも、readingとlisteningだけだったTOEICと違い、writingと、さらにspeakingがあるのです。どうやって採点するのだろうと思ったら、パソコンに打ち込んだり吹き込んだりするらしい。なんとも想像がつかない。

それでもある程度は対策しなければと、主に英語を聞いてみることで耳を慣らしておくことにしました。読むことはそれなりにできるだろうから、とにかく聞けないとどうにもならないだろうと思って。しかし、考えが甘すぎた。

当日、このために取ったパスポートを持って5分遅れで会場に行くと、誓約書を書かされました。テストを受けるのは本人である、とかそういう内容だったと思うけど、

『一緒に渡した記入例どおりに書けばいいです』

と言うものだから、言われたとおり、見ながら書くことに。

 ところが、なぜか『筆記体で記入』と日本語で書いてある。もともと筆記体を毛嫌いしていたこともあって、未だに筆記体を覚えてなかったので、仕方なく見よう見真似で模写した。

 2人ずつ呼ばれて、本人確認と簡単な写真撮影をされて、割り当てられたパソコンの前に案内される。周りの人はすでにテストを始めている。

 いきなりマイクとヘッドホンの設定が始まる。音量を調整すると、マイクの音量を自動調節するから声を出せ、という指示が出る。それで周りもしっかり発音しているわけだ。その下に

 『Describe about the city you live in』

みたいな表示が出ている。それで周りの人も同じ言葉を連呼しているわけだ。

 いや、これは自分で話を作って話せってことだろう?京都についてウォーミングアップがてらにspeakingしなさいってことだろう。と思って、誰も気にしないだろうけど、観光客がどうの、とか言ってみた。結果的に音の調整だから、『ワン、ツェー』とか言ってればよかったのだけど。