赤ヘルについて

 もともとどこのスポーツチームが好きということもなく、強いて言えば、J1なら地元茨城の鹿島アントラーズを応援している、と言うくらい。それでも、どんな選手がいたか、と聞かれればかなり曖昧だ。中田浩二って帰ってきたんだっけ?という程度だった。そもそも、週一回の連ドラすら見続けられないのだから、シーズンを通して試合をチェックできるわけもなく、チームの勝敗すら確認を怠ってしまいそうだ。もちろん、そこまでいかないにわかファンもいるのだろうけど、どうも、どこかのファンですと明言するのは気がひける。

 そんなわけもあって、そこを応援しているかを聞かれたときは『試合を見たとき負けてる方』と答えることにしていた。斜に構えてるものの、一番ぴったりしていると思うし、どんなスポーツを見てもとりあえずしばらくは飽きずに思い入れを持って観戦できる。

 そんな感じで確固たる足場を持っていなかったわけだが、最近『カプエリオン』の動画を教えてもらい、カープの悲哀に心を打たれてしまった。確かに金本とか江藤とかの移籍はそのときそのときはニュースになるものだから知っていたけど、改めて、いい選手に逃げられてしまう球団なのだと思わされた。実際は移籍なんていっぱいあるわけだし、そうやって戦力の補強なんかをするためのシステムだとはわかりながらも、ただでさえ弱いのに…と感情移入せざるを得なかった。

 最近は弱いとされてきた阪神も別に弱いこともないみたいだし、弱いといってもこういう動画を見せられると横浜より広島だと思ってしまう。さらに先日、日経にドジャースに行った黒田のインタビューが載っていて、『4年じゃなくて3年契約にしたのは新しい球場で早く投げるため』みたいなことをちゃんと言っていて、ファ~、泣けるな~と思いました。

カープファンと名乗るほどの度量も、シーズン通してスクワットするほどの膝も持ち合わせてはいませんが、一度くらい広島のナイターを見に行ってみたいなと思ってしまいました。