もの覚えの悪さに困っている。
歳のせいと言えば、確かにもう記憶力のピークは過ぎているんだろうとは思うけれど、それでも世の中には僕以上にものごとを吸収している年上世代なんていくらでもいるだろうし。
そう思いながら勉強のやり方を再考してみることにした。
改めて感じったのはアウトプットの機会、プレゼンだとかテストだとか、それがあるかどうかが一つのポイントだということ。
試験のための勉強はそれなりに、パスするくらいのレベルまでなら覚えようというきにもなるし、関心も持っていられる。
ただ、困っていると言ったのは、試験勉強のことではなくて日常のちょっとしたことなんかだ。
小説の一文だとか、朝刊の一面だとか、3分間クッキングで見たレシピだとか。
ちょっとしたことを覚えていられるのなら、話題も豊富になるだろうし、関心の幅ももっともっと広がると思うのだけど。
そういえば、きっかけがあると忘れていたはずの事が思い出せるときがある。
ある一言を外からもらえれば、考えもしなかったところの引き出しが開く、といった。
覚えられないのではなくて、思い出すのが苦手になっているだけなのかもしれない。
出てきそうで思い出せないときの、あのもやもやを打破できるような、
そんな忍耐とか発想みたいな積極的な精神活動の能力が足りないのかもしれない。
とすると、そんな訓練をつめるのは人と話す中ってことになりそう。
やっぱり受け身な聞き上手なんて簡単すぎるもの。