ギターのピックアップを止めているネジが一本飛んでいたので、新しいネジを買いにホームセンターへ出かけた。
当然、型番なんてわからないものだから、現物となるもう一本のネジを持って。
売り場に着くと、やっぱり膨大な量のネジが並んでいて、どれが自分の欲しいものなのかは全く見当がつかない。
ネジというものは、自分の欲しい大きさでないと全く用をなさない繊細なものだということを改めて認識されられた。
長さだけはある程度融通が効くものの、径が違ってしまうとネジ穴に入らない。
そうやって少し困ってから、少し困ってから店員さんに『これと同じネジが欲しい』と伝えると、特になにも言わずに売り場の目立つ所にあった金属プレート上の穴に合わせて
『3mmですね』
と当たり前のように答えてくれた。
先入観からか、ネジを欲しがる人なんて予め全てがわかっていて、何の迷いもなく買って行く人ばかりだと思っていたのに。
どうやらネジというのは僕が思っている以上に一般的なものだったらしい。
径さえ分かってしまえばあとは何でもいいらしく、ピッチも径の大きさから決まっているから、
何となく長さの似たようなものを買って来て、問題なく修理できてしまった。
『何を今さら』と起こられそうだけど、規格というものの力をすごく実感した一件だった。
と同時に『規格外』ってなんて不便なものなんだろうとも思った。