閃輝暗点というのをご存知でしょうか?
今さっき、どうも視界の中にちかちかしたぎざぎざが見えていたのです。
網膜剥離だったらどうしようと不安になって、片目ずつ瞑ってみると、両方ともに見える。
ということは目じゃなくて脳の方が原因らしい。
そんなことを考えて少し安心していたら、今度はひどい頭痛がやってきた。
ちょっと熱っぽい気もする。
インフルエンザとかかなぁ、まずいなぁ、明日も明後日も終末もイベント目白押しだ。
そうこうするうちにどんどん頭痛はひどくなって、吐き気までしてきた。
これはまずい。すぐに横になりたい。
だけど、いますぐに帰るわけにもいかない。
あと一時間だけでもがんばらなくちゃいけない。
でも、もしインフルエンザなら誰かに感染す前に帰った方がいいかもしれない。
そう考えて、ネットで症状を調べてみることにした。
言われてみれば確かにそうなのだけど、インフルエンザなら咳、鼻水、咽頭痛くらいはありそう。
じゃあ、あのぎざぎざは何だったんだろうと思って、そっちを調べてみた。
『めまい チカチカ』
この症状こそが閃輝暗点で、改めて思い返してみるとまさに典型例であった。
しかもその後に襲ってきた頭痛。
これこそが偏頭痛だったらしい。
あぁ、これが、なんて思っていると少しずつ楽になっていきました。
癖になるのはイヤだけど、偏頭痛で済んでよかった、よかった。
それにしても、こんなにぴったりの症状を経験すると、なんだか嬉しさすら感じてしまいます。
それで、珍しく誰かに聞いてほしいという衝動も。
世間じゃ『閃輝暗点なう』とか『偏頭痛なう』とか言ってるんだろうなぁ。