この前、ライブをしたんです。バンドの。
初めての、いわゆる初ライブというやつですね。
今の大学の仲間内でやってるんで、お客さんももちろん知り合いがほとんどだったわけだけど、
ただ、その『来てくれた』っていうことが思った以上にかなり嬉しくて、
『ほんとにありがたい』って何回も連呼しました。
おばちゃん達が『あれ、ほんとにおいしかったわよね』って連呼するみたいに。
センターに立って、MCもほとんど自分がすることもあって、プレッシャーも人一倍だったんだけど、
リアクションが返ってくる、呼びかけがある、拍手の反応が早い。
そんなホームな雰囲気だと、もう、何をしてもいいんじゃないかっていう気にもなって。
むしろ、もっともっと楽しませるようなことしなきゃっていう気にまでなって。
そういう気になった、というだけで、いろんなことをする余裕はなかったんだけど。
いいライブってきっと、演奏がうまいとか、盛り上げ方がうまいとか、
いろんな要素があるわけだけど、やっぱりお客さんもそこに含まれていて、
お互いに安心感とか期待感とか包容力みたいなものがあって、
よく言われるように、コミュニケーションなんだなと。
MCも演奏も、その場の空気によって臨機応変なものでいいんだろうな、って
ライブの真っ最中なのに頭に浮かんだ。
ただ結局のところ、買ってくれたチケットに見合うだけの内容にはならなかったと思っていて、
もっと強く、楽しかった、感動した、っていうものを感じてもらえないものかな、なんて
本業そっちのけにして考えたりしているのです。