マイナーどころ

遺伝子工学とか言われる分野で重要な働きを担っているものに『制限酵素』っていうのがあります。よく例えられるのが、『遺伝子に対するはさみのようなもの』。

ATCGとかで表されるDNAの並びのなかで、ある特定の順番になっているところだけを切る働きを持っています。例えばHindⅢという酵素ならAAGCTTを認識して最初のAとAの間で切断します。もちろん切ってから、別のところとくっつける『のり』もあります。こんな風にして好きなようにDNAの塩基配列を並べ替えて変な遺伝子を作ったりできるわけです。

そんな制限酵素ですが、認識配列の種類と同じだけの数の酵素が存在するから、200種以上もある。

その中にはよく使われるものからあんまり使われないものまでさまざま。HindⅢとかみたいに、きっちりしてるのもあれば、『頭三つと後ろ三つがあってれば真ん中は何でもよし』みたいな多少ファジーなのもあり。また、なんかうまく切れないのとかもあって、信頼性にもばらつきがある。だからよく使うのは覚えてるし、どっかで聞いたなぁみたいな情報からも自ずと限られてくる。

で、今回『KpnⅠ』というのを使って、けっこう聞くし、僕自身ではすごく信頼できると思ってたんだけど、上の人に言わせると『なんでそんな使いにくのを…』らしい。

ちゃんと切れはしたのだけど、別の理由によってちょっと不便だったことが分かりました。熱耐性があるってことなんですが。

 

そんな話を同期としてて、

『それって「地元にあって一流だと思ってたコンビニが、実は他の地方に行ったら全然なかった」っていう感じに近いよね~』

というあたりでなぜか「あー、そうそう」って。

ただ、相手のスタンダードコンビニが『ポプラ』だということで、同意はしたもののお互いに感覚の差は否めないな、とも思いました。