ノーベル賞が

ノーベル賞、決まりましたね』

朝からそんな声をかけられました。

自分のコミュニティからすれば当然『医学生理学賞』のことになるわけですが、今年は『RNAi』に決まったそうです。受賞者の名前は覚えてないけど。

改めて見てみると、この『RNAi』ってITの世界にも通じそうなスタイリッシュな表記な気がしてきます。『i』が小文字なあたりとか。

RNAiなんて自分ではやらないけれど、まわりでは日常茶飯事に行っている実験なだけに、なんだかそんな、ある意味常識的なことにノーベル賞が…、という気分にもなりました。

もちろん、そこまで広く浸透したからこその受賞と考えるのが普通なんだろうけど。PCRなんてまさにそうだろうし、エポックメイキングという概念にぴったり。

ただ、『広く浸透』とは言ってもやっぱり研究の世界だけの話。同じ生物額専攻でも、どういうものなのか知らない人だっているくらいだし。ノーベル賞の対象は そういうところなんだろうし、受賞によって一般の人にも興味を持ってもらえるのだと思う。

ノーベル賞ほど大きくなくても、科学技術研究の成果はいろんなところで一般社会に発信され始めています。データ捏造とかからじゃなく、おもしろいと思える内容を受けて、興味を抱いていく人が増えていく流れができていくといいと思います。